「いつまでもあると思うな親と金」という言葉がある。
それを聞いたら「ギクッ」となる。
分かっちゅうけど、ギクッとなる。
いつまでもあるものはない。
分っちゅうけど、ないものはない。
今日、最寄りから4つ程離れた駅で降りて、そこにある八百屋に向かった。
産地直送のものしか置いてなく、にんじん1つとりんご1個を袋にいれて120円。みたいなところだ。
最近気にいっちょって、よくこういう小さい買い物をする。
そこに向かう途中に、横目でその姿を見てはホッコリする本屋があった。
大きなガラス窓2つと入り口。暖簾にはアート・スペクタクル
まず、こちらから見ると本は背の低い2段の木の斜面に並べられていて店主のイチオシが目に入る。
その後ろでは横に置かれた本が煉瓦のように壁を作っている。
背表紙がこちら側に向いているから、どんな本があるかはよーく見える。
ドガマンレイルノワールセザンヌゴッホ草間彌生
エドワード・ホッパークレージェフ・クーンズピカソピカソピカソ
あのマンレイの写真集がみたいがやけど、下から何番目かにあるき、絶望するしかない。
その壁は難攻不落、もう店というよりは、お城だった。
そこが工事していた。
ねこ車に土を山盛りにして、ヘルメットの男が出入りしている。
中を覗いてみたら何もなかった。箱だった。白い箱
現場のおんちゃんに中にいれさせてもらった。
天井もあまり高くなく、広いともいえず、むしろ狭かった。
壁の角隅も見えた。冬の寒空のように、白くて、ポカンとしてる。
お城やったのが信じられんくらいや。
いつまでもあるものはない。
一度空気に飛んでった音は二度と捕まえられないと言ったのはエリック・ドルフィー。
今度高知に帰ったら、好きなお店たちに行こう。
そう思いました。
凡そ
by boncoin
| 2017-12-07 02:34
| 暮らしの事